Mac旧OS入手と旧アプリの再インストール〜覚書〜
Mac mini2014モデルに旧OSを再インストールしようとしたときにいろいろつまづいて時間を浪費してしまったので覚書として残しておきます。
入手したMac mini2014モデルは2016年出荷製品で工場出荷時OSは、OS X10,11 -El Capitan-ですが、入手時のHDDにはmacOS10.15 .Catarina-がインストールされていました。ここにSSDを追加し3パーテーション、macOS Catarina とmacOS Siera、OS X10,11 -El Capitan-をそれぞれ再インストールする...のですが
目次
手持ちの旧OSインストーラが使えない
2019年10月25日、証明書の有効期限が24日に切れたことで以前ダウンロード保存していたOSインストーラーだと「このアプリケーションは破損しているため、インストールには使用できません」とのエラーが出ます。MAC APPストアから再入手するよう促されますが(AppleはOS X 10.10 YosemiteからmacOS 10.15 Catalinaまでのインストーラーを2029年04月15日まで有効な新しい証明書を使って更新したが...)実際には「購入済み」項目から入手できるのは Yosemite、El Capitanのみです。※出荷時モデルによって状況は異なる可能性があります。
Appleの旧OSの取扱いサポートはいつも二転三転、知らぬ間にサポート打ち切り、消滅があたりまえなので、旧OSを扱いたいユーザーにはホントに厄介です。
有効な旧OSの再入手〜USB版インストーラが作成できないことも...
Appleサポートページから「有効な新しい証明書を使ったインストーラ」の現時点での入手可能ルートを記しておきます ※Siera版のみ旧インストーラルートも併記
- macOS Catalina
- macOS Mojave
- macOS High Sierra
- macOS Sierra (12.6.0.6)
- ※MacOS Sierra (12.6.0.3)
- OS X El Capitan
- OS X Yosemite
ちなみに手軽にUSB版OSインストーラを作成できるDiskMakerの最新版「DiskMaker X 9 for macOS Catalina」で「有効な新しい証明書を使ったOSインストーラ」を使ってみたのですが旨くいきませんでした...
<参考>USB版インストーラ作成に失敗してしまう方は、下記記事にある「(1)もともと付属していたバージョンのmacOSをインストールする」「(2)目的のバージョンにアップデートする」方法を試してみてください
USB版macOS Siera起動...再フォーマット
入手したMac mini2014モデルのHDDはAPFSフォーマットされているので、当然このままでは旧OSのインストーラーappを起動しても実行出来ません。先んずディスクユーティリティーを使ってHDDを旧フォーマット(HFS+)で再フォーマットします。
うっかり犯しやすいミスとしては画面には「ボリュームのみ」が表示されている場合があり、ボリュームを選択して消去(フォーマット)してもguidパーティションテーブルが適用されず、あたりまえですがパーテーションも作成出来ず、インストール作業も出来ません。画面左上ボタンで「すべてのデバイスを表示」にしてデバイス本体を表示させてから、HFS+の拡張 (ジャーナリング) & guidパーティションテーブルをを選択してフォーマットします。
あとは通常の macOSインストール作業です。
USB版OS X El Capitan 作成と起動...
OS X El CapitanのUSB版インストーラの作成は比較的簡単です。
・USBボリューム名を「1011itanInstaller」
・「OS X El Capitan インストール.app」をアプリケーションフォルダに入れた場合...
ターミナルを開いて下記を入力するとUSBメディアの初期化とインストールappのコピーをやってくれます。
sudo /Applications/"Install OS X El Capitan.app"/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/ElCapitanInstaller --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ El\ Capitan.app --nointeraction
USB版インストーラーで起動、インストール開始します...が途中で止まったりします。
「OS Xパッケージが無い」とか言い出します。
Optionキー+再起動で起動ディスク一覧画面を出すと「復旧ディスク 10.11」が出来ているので選択して起動します。「復旧ディスク 10.11」でインストールを再開すると「OS Xパッケージをダウンロードします」と言い出すので...続行するとインストール可能なパッケージがダウンロードされインストールを完了できます。
前述の入手元の「OS X El Capitan インストール.app」も結局 ”インストール実行可能なバージョン”とは言えないようですが、なんとかしてくれます。
<OS X El Capitan 環境設定〜忘れていた面倒初期設定>
・日本語が使えません
→システム環境設定/キーボード/入力ソースで日本語を追加
・Finder変更でいちいちパスワード要求
→各ボリュームの 情報/共有とアクセス権でアカウント追加「読み書き」設定
32ビットAPP他 旧アプリの再インストール
macOS Catarina以降、32ビットAPPは使えなくなってしまいましたが、macOS Siera以降でも”なんとか動作していた”類の32ビットAPPや、5年以上前の旧アプリなどそもそもOS X迄しか正式サポートされていなかったモノは、macOS下では新規インストールすることが出来なかったりします。
・OS Xを再インストールして32ビットAPPを再インストール後OSアップデート
これもMac個体の出荷年度でOS Xバージョンに制約があるので必ずしも旨くいかない場合があります。いずれにしても最低でもOS X 10.11 El Capitan で動作するMac個体入手が必須です。
・移行アシストを使って再インストール
OS X下で再インストールが可能であったとしても 64ビット対応ながら旧appになるadobe CSのようにその後のアップデート差分を現在では入手できないような類のモノもあります。そうなると最終アップデートされたモノを丸ごと移行アシストを使って再インストールするしかありません。
幸い我が家では歴代Macでクリーンインストール後にAPPセットアップした起動ディスクをC.C.Cのスパーバンドル・イメージでバックアップ保存する習慣があるので「Mac OS X10.9.5(2014・2011mac mini)」からUSB版起動ボリュームを作成して主要な旧APPを移行アシストで別個体のMacに再インストールしました。「バックアップはTimemachin任せ」というユーザーが大半になった最近ですが、地道にボリュームバックアップを保存しておくとOSインストーラの配布が無くなっても、使っていたMacが亡くなっても、いざというときは復旧アシストで別のMacに復旧させることができます。
そんなこんなで別個体のMacに旧APPの再インストールが完了しても、アップルやメーカーがサポートを強引に打ち切ったものについては新たなネット接続を拒否されたり、原因不明な動作不能の要因になったりする場合があります。この辺は覚悟の上...というトコロでしょうか。
便利な復旧アシストですが、アップデートの度に不要に溜め込んだ資産も引き継ぐことになるので、できればクリーンインストールをオススメします。※我が家のイチバン古いアップデート版ボリューム(10.4→10.6→10.9→10.11)を復旧アシストでインストールしたところ、クリーンインストールの2.5倍容量にもなった!