カングー 〜Matra-Simca Ranchoというクルマ
うちにカングーがやって来るきっかけになった日産AD-MAXバンは、ご存じルノー・エクスプレス(Ranault Express)をモチーフにしたクルマですが、とにかく連れあいは「四角いクルマ」好きで、現在主流のデザインにはそっぽを向くばかり、一時期は日産ラシーンに乗り換えることも検討していました。いわゆる1970年代に流行った直線基調の尖ったクルマがお好み、そんなウチのつれあいも気に入ったクルマがコレです。
マトラ・シムカ・ランチョ(Matra Simca Rancho 1977-)
タルボ・マトラ・ランチョ (Talbot Matra Rancho -1983)
仏マトラ(MATRA)社が1977年から1983年まで生産したSUVである...とWikipediaにはありますが、ちょっと話が簡単過ぎるので補足していきます。
1960-70年代のフランス自動車業界は会社再編が繰り返される、何かとゴタゴタの中にありました。当時のマトラ社も1969年、一時的にクライスラー・ヨーロッパグループであった仏シムカ社の傘下に置かれていました。当時仏シムカ社ではカングーのご先祖様にあたるルノー4・フルゴネット(Renault 4 fourgonette 1962)の対抗企画車として、シムカ1100・フルゴネット(SIMCA1100 fourgonette 1968) を生産していましたが、フルゴネットのジャンル拡大を狙ってマトラを中心に企画されたのが、マトラ・シムカ・ランチョです。
その後、クライスラー・ヨーロッパグループの解体によりが事実上シムカ社が消滅、マトラ・タルボのプロジェクトブランドはプジョー・シトロエンに売却されていきます。そしてマトラ・シムカ・ランチョは、タルボ・マトラ・ランチョ (Talbot Matra Rancho -1983)として、プジョーの販売チャネルで売られました。
※ルノー・エクスプレス(Renault Express 1984-)は、逆にこのランチョの対抗企画車として誕生したように見えます。
全長 4320 mm エンジン OHV水冷 1422cc
全幅 1670 mm 出力 80ps
全高 1740 mm
重量 1129 kg
パノラミックな作りは、HONDA MOBILIO な雰囲気も感じます。
はじめまして!私もWEB検索中にこの車と出会いました!
今の愛車から浮気心が出来た車は、この車しかありません!というくらいに
強烈な印象を受けた記憶があり、思わず書き込みさせていただきました!
こんなイデタチなのに4x4ではないトコロがまた痺れる要素なのですが、
国内では拝見できないものでしょうか?
私のBLOGでもチョッピリ掲載させてもらってます♪
マトラ ランチョ 素敵な車ですね!!
80年代の角張ったパノラマ調のキャビンの後半部分と、少しレトロにマッチョなデザインのフロント部分が、妙に融合マッチしたデザインがいいですよね。ただレールフレームでもないと、現代のクルマとしてはボディー剛性はかなりペラペラかも(笑)伊達男のクルマです!
AD-MAXはルノーエクスプレスをモチーフにした車じゃないですよ。フルゴネットはフォルクスワーゲンやシトロエンも生産しています。ヨーロッパ(特にドイツ)では少数ですがAD-MAXも見掛けます。
言わんとするところ....十分理解しております。前置きをはしょった物言いで申し訳ないです。ご指摘ありがとうございます。
突然申し訳ございませんでした。
改めて、はじめまして。フルゴネットが好きで、エクスプレスやキャトル・フルゴネット、AD-MAXは最初期の平行ウィンドウ、後期のインジェクション・ワゴンを所有しています。
中でもMAXが1番のお気に入りです。カングーは気になるんですけどね…。乗り味とかはいかがですか?なんて言いますか…運転する時の感覚みたいなものなんですけど、フランス車は特に、合う、合わないがハッキリしますよね?
20年以上前、日産栃木/上三川工場前のディーラーで、AD-MAXの国内在庫セールをするというので試乗にいったことがあるんです。うろ覚えですが40万円超の値引きで、商用車ながらそれまでになかったスタイリングに当てられて、かなりぐらついたのを覚えてます。
カングーの運転感覚...そうですねぇ、一番関心したのは実用車のくせに「こぶし1個分ラインを寄せる」感覚にちゃんと追従するリニアリティーでしょうか。実際、国産車は「慣れ」で振り回せる気になってしまいますが、ライントレースはかなり甘いです。図体に似合わず高速走行でスタビリティーが高いのにも驚きますねぇ。もちろん車内は騒々しいですが、ベンツと併用してる人がどっちで生活したいか、と聞かれたら間違いなくカングー!なんだそうです。