庶民の新車300万円時代〜我が家の現実的な選択肢

ルノーからフランスの田園風景をイメージしたシャンペトルブーケをテーマに爽やかなグリーンをまとったカングー・クルールが限定リリースされました。

プラスチッキーだと揶揄されることもありますが、ギンギラメッキさえ使われたら上質だとか言ってる評論家のたわごとに耳を傾ける必要はありません。強い陽射しの下、10年以上経過しても色褪せ劣化しにくいプラスチック素材であれば長いつきあいになったとき後悔するもありません。

スマホをナビ代わりに使うなら、あとはETCを追加すれば装備は必要十分、諸経費を入れて総支払額はほぼ300万円、我が家の基準みたいなモンですがVW Golfのベーシックモデルでも同価格レンジですね。なにも外車だから価格が特段に高いワケでもないのは国産車価格を見てもわかるとおりですが、確かに我が家のカングーを買った13年前なら消費税も5%だったし予算200万円プラスというところでした。

選択グレードが広すぎる(酷すぎる)国産コンパクトカーでさえ現実的な選択グレードを考えると購入予算は200〜250万円超だし、国産コンパクトSUVジャンルの主力モデルで言えば既に予算300万円オーバーはあたりまえです。

格差社会と言われて久しく給料も上がらない時代ですから、軽自動車が登録台数トップを独走するのもわかる気はしますが、軽自動車でさえ150〜200万円予算なのだからさらに「新車なんか買えない」「クルマなんか持てない」層が増えてあたりまえな世の中。若い層にとっては限りある可処分所得を振り分けるアイテムに溢れている21世紀ですからなおさらです。

ダイハツ ロッキー ・ トヨタ ライズ

久々の5ナンバーサイズ・コンパクトSUVで予算250万円未満に抑えた現実的な”庶民の新車” と言えなくもないです。ただ価格なりにシートは我が家には耐えられないグレードだし割り切りが随所に見えて、我が家だったら同じ予算でアッパーSUVの優良中古車を選択してしまいそうです。それでも希少な”5ナンバーサイズ”にこだわるヒトは多くて早々に登録台数1位みたいです。

 

日産 キックス

予算300万円ポッキリでe-power(電気自動車専用車)のコンパクトSUVを実現した日産キックスは、トヨタのHV「C-HR」やホンダのHV「ヴェセル」などと競合するモデルとして投入された「庶民の新車」たまたまご用事があって訪れた発表の翌日の日産販売店に展示されていました。知らなければ素通りしてしまいそうなくらい外観デザイン的にはインパクトは全く無いです。2WDオンリーの設定でもあるしSUVテイストな電気自動車ということかな。

どちらのクルマも非常に現実的な「庶民の新車」を良くも悪くもパッケージした商品だとは思うのですが...見てくれの色気に欠けるしとりあえず我が家の要望には応えてくれていません。

まだまだコロナ渦の真ん中でありますが。庶民な我が家も時間的に現実的な選択を迫られております。